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ブレーキパッドの交換 制作:2005/07/19

自分でブレーキフルードのエア抜きをするようになったので、じゃあパッド交換も出来るんちゃうん?ってなわけで、ブレーキパッドの交換に挑戦してみました。

フロントのブレーキシステム 23KB 今回は、フロントブレーキパッド交換です。

リアのブレーキには、サイドブレーキ用にドラムブレーキがありますが、パッドの交換だけ云えば、手順はフロントと変わりないと思います。

勿論、パッドの大きさが違うので、フロント用をリアに転用は出来ません。

古いパッドを外すために、リテーニングピン(抜け止めピン)クロススプリングを取り外します。

作業の前に、パッドセンサーを外しておくといいでしょう。
指で引っ張れば、簡単に抜ける筈です。
ちなみに、雁タンク号は、最初からパッドセンサーを外してしまってるので、この作業はありません。
パッドを目視点検する機会が多いもので、必要ないかな、と。

まずは、ピンを抜き取ります。
ポンチをピンの先端に当てて、ハンマーでコツコツと軽く叩くと・・・。

ポンチでピンを叩いて抜く 24KB/115KB

ピンが抜けていく 17KB 簡単に、奥に抜けて行きます。

ちなみに、ポンチの大きさは、私の手持ちの中では、3.2mmΦくらいがちょうど良かったですよ。

はい、ピンが1本、外れました。

クロススプリングが、ぷらーんとします。
この調子で、もう1本のピンも外しちゃいましょう。

ピンが外れた! 13KB

リターニングピンとクロススプリング 19KB/115KB 外したピン2本とクロススプリング。

うわ〜、凄い錆。
次、パッド交換するときは、これも一緒に交換しようっと。

これで、パッドがフリーになったので、引っ張り出します。

ただ、ピストンがパッドを押してる状態なので、このまま手で抜き取るには、なかなか苦しいです。
私の場合、両手で両パッドを掴んで、ピストンを戻す方向にぎゅ〜〜〜〜〜〜!とパッドを押すと、隙間が出来るので、そのままパッドを抜き取りました。
両側一緒に押し戻す、ってのがミソです。片方だけやると、片方のピストンが引っ込んだ分、もう片方から出て来ちゃいますからね〜。

・・・しかし、凄い錆だなぁ。

パッドを外すぞ! 27KB/63KB

シムが残った 11KB パッドを取り出すと、よくシムが残ります。
このシムも、忘れずに取り出しましょう。

車種によっては、このシムを再利用する事も多いそうですよ。
雁タンク号の場合は、シムがパッドから完全に外れているときには、そのシムは捨ててしまいます。

ついでに、パッド取り付け部を、ブレーキクリーナーで掃除しておくと、いい感じです。

取り出した、パッドとシム。

パッド表面に、変な切り欠きがありますが、これはパッドセンサーを装着する穴が、パッドの磨耗によって見えているんです。
これくらいになると、パッドの警告灯が点くんでしょうねー。

取り外したパッドとシム 20KB/112KB

新品のパッド 16KB/88KB で、これが新品のパッドです。
フロント側4枚セットの型番は、911.351.950.06のようです。

新品パッドは、シムも一緒に接着剤で貼り付いています。これは、鳴き止めの為ではなく、パッドとピストンの密着を良くする為の物なんですって。

この穴に、パッドセンサーを取り付けます。

ちなみに、パッドセンサーには2種類あって、黒いコネクタみたいなタイプと、針金を2つ合わせたようなタイプ。
このパッドの場合、取り付けられるのは、後者のタイプのみです。

パッドセンサー装着の穴 13KB/57KB

新旧のパッドの厚み比較 15KB/78KB 新旧のパッド厚み比較です。

新品パッドの厚みは、なんと実測9mm
う、薄いなぁ・・・。そりゃあ、すぐに無くなっちゃうよなぁ・・・。

古いパッドの方は、残り3mmでした。
使用限度は2mmなので、しまった、まだまだ使えたのかぁ(汗)

ちなみに、パッドは極端な話、残ってさえいれば、1mmだろうが0.5mmだろうが、ブレーキは効きます。
ただ、熱容量は減る(つまり、熱いローターとピストンの間が狭くなる)ので、フェードやらパーコレーションが起こり易くなるようです。
その辺を考えながら、パッドの交換時期を決めるのがいいんじゃないでしょーか。

パッドの摺動部に、ブレーキグリスを薄く塗っておきます。

普通は、鳴き止めに、パッド裏面のシムにもグリスを塗るんですが、この場合のシムはパッドとピストンの密着を良くする為なので、グリスを塗ってはいけないそうです・・・。知らなかった!

ブレーキグリスって、灰色の軟膏みたいですねー。ぬりぬり。

ブレーキグリス 18KB

SSTでピストンを戻す 22KB/76KB ピストン戻しのSSTを使って、迫り出しているピストンを戻します。
専用工具が無くても、2本のウォーターポンププライヤーで代用出来ますよ。

ピストンを戻して、そのままほったらかしにしていると、ジリジリとピストンが迫り出して来て、いざパッドを差し込もうとしても入らなかったりします。
これは、大気圧がリザーバータンクのフルードを押しているからだとか。

新しいパッドを差し込み、クロススプリングとリテーニングピンを元通り取り付けて、はい完成。
あ、パッドセンサー装着車は、このときに一緒に取り付けます。

ついでに、余りにも錆が酷かったピンにも、グリスを塗ってみました。効くかなぁ?

そんなこんなで、やってみると意外に簡単、ブレーキパッドの交換です。
ただ、クルマの制動に大きく関わるところなので、念には念を入れてシッカリ取り付け、しっかり確認!

自分で手を入れる事で、クルマに対する愛情も益々増して、しかも工賃がかからない!
やっぱり、クルマを触るのは、楽しいですねぇ。うふふ。

はい完成! 31KB/78KB

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