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エンジンオイルの交換 |
写真では、左側を路肩に乗り上げて作業してますが、本当は、リア両輪を水平に上げた方が、作業もやり易いです。 ちゃんと、リジットラックで支えましょう。ジャッキのままでは、作業してる最中に外れる事ありますよ・・・。
かなりツライですが、ジャッキアップ無しでも、オイル交換は可能です(最近は不精して、ジャッキアップしてませんもん、私)。
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ちなみに、構造上、車体の右側が上がってる場合でも、問題無くオイルを抜く事が出来るらしいです(やったことないですけど)。
ま、どっちにしろ、フロントに回ってるオイルクーラーラインなどにオイルは残るんで、13リットルのオイル容量に対して、実際に抜けるのは10リットル程度です。
なので、国産車みたいに、目くじら立てて「オイルが全部抜けない〜!」とか心配するのは、意味がありません。
キチンとオイル管理しとけば、全く問題ナシです。
それよりも、「十数年前、ドイツで作られたときのオイルが、まだ残ってるかも知れないんだなぁ・・・」なんて事を考えるのが、ちょっとロマンチックでいい感じ。
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オイルを抜くドレンボルトは、オイルタンクとクランクケースの2個所にあります。
それぞれの位置は、写真の通りです。
ドレンボルトのサイズは、日本ではあまり使われていない15mmです。レンチセットに入ってない事が多いようなので、単品で揃えておくとポルシェ乗り!って感じです(笑)。
私は、15mmのソケットレンチで作業してますが、メガネレンチでも作業可能です。
っちゅーわけで、まずは、オイルタンクのドレンボルトを外します。
ボルトの下には、出て来るオイルを受けるドレンパンを置いておくのを忘れずに。
私は、市販の廃油処理箱を、そのまま置いて使ってます。
容量は、それぞれ6リットルくらいの箱で大丈夫ですが、クランクケース側から排出される量は少ないんで、そっちは4リットルくらいでもOKでしょう。
ただ、かなりの勢いでオイルが排出されるんで、廃油処理箱によってはオイルが跳ねます。
オイルタンク側は、量も多いんで、廃油が溢れそうになる事も多々あります。要注意!
特に、アパートの駐車場とかで作業する場合、オイルを撒き散らすと大変な事になります(アパートじゃなくてもオイルを撒き散らすのは絶対ダメ!)。
ヤバイ!オイルが溢れそうだ!ってときの対処法をひとつ。
排出中のオイルに手を突っ込んで、ドレンボルトを締めてしまえばいいんです。当たり前なんですけど、これで排出は止まります。
もしオイルを撒き散らしてしまったときは・・・、よくおがくずを撒いて油を吸わせたりしますが、普通、持ってないですよねぇ、おがくず。
ある程度、持ってた方がいいかも知れません、おがくず。
オイルを抜き終わったら、ドレンボルトを綺麗に拭きます。
エンジンのドレンボルトには、磁石が仕込んであって、そこに、鉄粉が引っ付くようになってますんで、それも綺麗にしときましょう。
拭き終わったら、ドレンボルトを締めます。
締めるときには、パッキンに筋が付いてないかチェックします。
円形の筋が付いていると、オイル滲みの原因になるそうで。
パッキンは高い物じゃないので、毎回換えてもいいんですけど、15mmのパッキンって殆ど手に入らないんで、まぁ、適当な間隔で交換する程度で充分でしょう。
自動車業界に勤めてる人に頼んでも、14mmか16mmしか無い、って云われます。素直にポルシェのディーラーで入手するのが無難です。
930は、オイルエレメントの交換も簡単です。 オイルエレメントの場所は、エンジンルームの右側、オイルリッドの下です。
交換時期は、普通のクルマと同じく、エンジンオイル交換2回に1回でOKです。
オイルフィルタレンチで、きこきこと外します。
新しいオイルエレメントには、取り付ける前に、ゴムパッキンにオイルを塗っておきます。
ちなみに、ご覧の通り、930はオイルエレメントがオイルタンクの上に付いているので、オイルを抜かなくても、エレメント単体で交換出来ます。 |
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さぁ、いよいよ、エンジンオイルを注ぎます。
ポルシェ指定の粘度は15W-50なので、これに近い粘度のオイルを選ぶのが無難でしょう。
0Wや5Wなど、柔らかいオイルは、エンジンが冷えてるときの、オイル漏れの原因になるらしいです。
「古いクルマに化学合成油は合わない」なんて話を聞きますが、私は化学合成油を使ってますね。
今まで使ってきて、エンジン壊れてませんし。やっぱ、いい物は良いんだと思いますよ。
以前は、価格が安い部分合成油を好んで使ってましたが、そこそこ安く化学合成油を手に入れられるようになったんで、最近はそっちに移行してます。
私は鈍感さんなので、どっちのオイルでも違いが分かりませんでした。化学合成油を使ってるのは、クルマに対する思い遣りのつもりです。
まずは、オイルリッドのディップスティックを抜いて(注ぐときに邪魔になるので)、取り敢えず、エンジンオイルを8リットル注ぎます。
う〜ん、何だか感無量(じ〜ん)。オイル交換の一番楽しい瞬間です〜(笑)。
930のオイルリッドは、少し奥まったところにあるので、オイル缶から直接注ぐんじゃなくて、素直にジョッキを使った方がいいですよ。 オススメは、容量4リットルくらいで、フタが付いてるタイプ!コレです。 使ったジョッキは、何処かに保管しますよね?私は、玄関に置いてるんですけども。 次使うとき、何故か虫だらけになってるんですよ〜! フタ付きのジョッキに注ぎ口にウェスを詰めれば、これを防げます。 |
注ぎ終わったら、しっかりオイルを暖めます。
有名な話ですが、911の油量を計るときは、エンジンをかけたままで計らないと、油量が正しく計れません。
正確には、クルマを水平にして、エンジンはアイドリングのまま、油温80度のときに計るのだそうで
す。
これを知らない店でオイル交換すると、オイルの入れ過ぎで大変な事になっちゃいます。注意!
オイルが暖まったら、ディップスティックで、油量を計ります。
オイルは、入れ過ぎるよりは、少ない方が良いそうです。
あんまり入れ過ぎると、急ハンドル切ったときとかに、オイルが吹き返して、白煙を吐くんだそうで。
目安としては、ディップスティックの半分から下くらいですかね。
オイル交換は、サンデーメカニックの基本中の基本です。
自分でやれば、益々愛情が湧く事間違いなし!
友達にも、ちょこーっと自慢出来る!かな?
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